障がい者の治癒を実現する会

私は通勤途中で車いすの学生といつもすれ違います。雨の日は母親が傘を差したり、学生自身がカッパを着て、ひとりで学校のバスが迎えに来る場所まで車いすで通っています。ある朝、突然の雨で濡れながら車いすを押して急いでいる学生とすれ違いましたが、私は傘を差し出すことができませんでした。なぜ傘を差し出せなかったのか、ずっと後悔しています。すれ違ったときの学生の、どうすることもできない絶望感のような心境が、今も胸に突き刺さっています。「バスが迎えに来る場所に屋根ができればいいのに」「家の近くに乗り場があればいいのに」とも思いましたが、すぐに実現するのは難しいのでしょう。しかし、それが実現したとしても、本当に解決になるのかという疑問も抱きました。

必要なのは、障がい者の治癒が実現することです。医療技術の進歩のためには、研究予算の増額が必要です。しかし、多くの人が「自分には関係ない」と考えているのではないでしょうか。けれども、家族や自分が障がいを抱えたときに動き出しても遅いのです。

障がい者の願いは、障がいが治癒すること、もしくは障がいを補助する技術や器具の研究・開発が進むことです。2024年現在、技術や研究は進んでいると思いますが、治癒には至っていないのではないでしょうか。社会全体でこの分野への関心を高め、研究開発を進めることが必要です。

今、私たちの税金は無駄に使われている部分が多いのではないでしょうか。本当に必要なところに予算を充てるべきです。そして、障がいを持つ人が少しでも希望を持てる時代を築くことが、今求められているのです。

現在、国や企業、個人の間でSDGs、ESG、DE&Iといったテーマが盛んに語られています。これらはどれも、「自分をより良くし、周囲もより良くするために変わろう」という考えに基づいています。しかし、そのような流れの中で、障がい者が取り残されているのではないかと感じています。

自分を変え、周囲をより良い方向に変えるためには、まず障がい者の治癒を実現することが最優先だと考えます。この実現のためには、国が予算を編成し、研究や開発、技術革新に対して大規模かつ優先的に取り組む必要があります。これを実現しないまま、SDGsやESG、DE&Iに取り組んでいると言えるでしょうか。

「障がい者の治癒を実現する会」では、この目標を達成するため、従来の募金活動にとどまらず、会の理念に賛同していただける方を増やし、選挙で同じ志を持つ候補者に投票することを呼びかけています。そして、国全体で予算を拡充し、治癒の実現に向けた取り組みを推進します。個人がすべきことはただ一つ。そのような思いを共有する候補者に投票することです。

現在、「103万円の壁」など、大多数に関係する話題が注目される一方で、少数派の課題が取り上げられることは少ない状況です。しかし、「障がいを持つ方々を支援したい、変えたい」という思いは、実は最も多くの人々が共有する願いではないでしょうか。他にこれ以上に重要で大きな課題があるでしょうか。この実現こそが、国や企業、そして私たち一人ひとりが最初に取り組むべき行動だと確信しています。

目の見えない方が光を感じられるようになること。耳の聞こえない方が音を感じられるようになること。車いすを使う方が自ら歩けるようになること。このような社会を実現することが、私たちが最も優先して取り組むべき課題です。西暦0年から2024年の間に、実にさまざまなことが変わってきました。電気もガスも存在しなかった時代から、驚異的な進化を遂げてきたのです。しかし、障がい者の治癒は今も実現していません。なぜ、これほど長い間変わってこなかったのでしょうか。今こそ、一人ひとりの考え方を変える時です。「障がい者の治癒を実現する会」は、この目標の実現に向けて、皆さまとともに歩んでいきます。

従来のケアや募金活動を中心とした取り組みから一歩進み、治癒に向けた研究の推進、拠点設置、そして環境整備を進める予算増大確保を目指します。たとえ治癒に至らなくても、技術の進歩により「見る」「聞く」「歩行する」といった機能を補助する器具や装置の開発促進を支援し、そうしたことに必要な予算増大を目指します。

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